堀口エンジニアリングは、Curtiss-Wright Flow Control Corporation の事業部門であるFarris Engineering (以下、Farris社)と安全弁・リリーフ弁の販売代理店契約を締結致しましたので、お知らせいたします。
Farris社は、世界基準である※1ASME規格を満たす安全弁・リリーフ弁を生産しています。
これらの装置はプラント工場を新設する際に必ず使用されるため世界的に需要がある製品です。
安全弁・リリーフ弁の選定をする際、国それぞれの基準を遵守する必要があるため、国際基準ASME規格を満たすFarris社製品が選ばれています。
近年、日本国内の※2大手EPC企業が海外にプラント工場を新設する動きがあり、この状況を考慮すると、Farris社の製品は日本国内企業からの需要が見込まれております。
当社はこの提携により大手EPCとの良好な関係を築き上げる第一歩として考えています。
※1;ASME規格とは
アメリカ機械学会が作った民間規格で、動力発生機械や圧力配管などの研究試験、設計に使用される技術基準でANSI(米国国家規格協会)の基準を満たしています。
※2;EPCとは
Engineering, Procurement, Constructionの略で、大規模なプラント建設プロジェクトを一手に引き受ける企業のことです。
Farris社が製造する安全弁・リリーフ弁を、日本国内企業に対して紹介または代理店販売を行うことが可能となる業務提携を結びました。
当社は日本国内EPC企業においてFarris社 安全弁・リリーフ弁を販売・協業を行い両社業務領域の拡大を図っていくことを目指しております。
(1)名称 |
Farris Engineering, Division of Curtiss-Wright Flow Control Corporation |
(2)所在地 |
アメリカ合衆国オハイオ州ブレックスビル |
(3)代表者の役職・氏名 |
Sr. General Manager Andrew Masullo |
(4)事業内容 |
安全弁・リリーフ弁の設計、製造及びアフターサービスを炭化水素処理、製油所、石油化学、石油火力/原子力発電、天然ガスの製造と輸送、製薬および加工全般で提供する。 |
Farris社は1940年代早期からパイロット式圧力安全弁の設計/製造を手掛けており、耐久性に優れた設計がなされた安全弁・リリーフ弁を提供しています。
他社と比較し優れたバルブ設計能力、高品質で提供されることも、Farris社の安全弁・リリーフ弁が選ばれている理由の一つです。
また、日本メーカー製の安全弁との大きな違いは、すべてのFarris社安全弁が海外プラントで使用可能なASME規格を満たした国際基準の製品であることです。
Farris社はEmersonとの提携により、フィッシャー® 4320ワイヤレスポジションモニターを装備した2600シリーズ圧力リリーフ弁をSmartPRVとして提供しています。
従来の装置や技術では困難とされていた、リリーフ弁の稼働状況や流体の排出量をモニタリングする機能をSmartPRVに実装することで、正確な排出量を測定することが可能となりました。
環境に有害な流体が排出された場合には、各国政府により定められた規則で検査が行われます。排出量の測定が行われていない場合、想定される最大排出量で算出されてしまうため、実質以上に規制が課される可能性がありますが、これをSmartPRVで可視化することにより回避することができます。
Farris社は70年以上プラント建設に従事しており、安全弁・リリーフ弁については何千棟もの工場施設で導入されている国際規格の設計基準を満たす信頼のある製品です。
近年では、日本国内企業が海外へプラント工場を新設していく動きが広がっており、海外プラント新設プロジェクトを検討される国内EPC企業の皆様に、Farris社 安全弁・リリーフ弁をご提供致します。
プレスリリース文
日刊工業新聞社
「堀口エンジ、米ファリスの安全弁拡販 代理店契約を締結」ニュース記事へ