ニーダーとは、ゴムやプラスチック、セラミックスなどの原材料に配合剤を加えて練り合わせ、製品に合わせた特性をもった原材料を作る装置です。
ニーダーのメンテナンスは難しく、一般的にメーカーしかできないと言われていますが、
当社では、長年のプラントメンテナンス経験を活かして、自社で対応しています。
今回は、ニーダーメンテナンスについてご紹介します。
オープンニーダーと加圧ニーダー
ニーダーは、最も一般的な混練機です。
呼称としては、オープンニーダーと加圧を行う加圧ニーダーがあります。
どちらも、2枚のブレードを回転させることにより、それぞれのブレードの隙間やニーダー内壁面の間で材料を混ぜます。
加圧ニーダーは、加圧蓋で加圧しながら潰して、練って、均一にします。
当社が行う作業ついて
ニーダーに関してメンテナンスだけでなく、改造などの作業を一括で請け負います。
現地に赴き、工場内に据付されているニーダーを取り外し、自社工場に持ちかえって分解~点検~整備~組立を行います。
場合により、現地で整備作業を行うこともあります。
①整備内容と改善提案
ニーダーに対する整備内容を紹介します。
・消耗品の交換
・ケース内面・ローター羽根・ジャケットの補修・製作
・ローター及びシール部、ケース内面に耐摩耗材の肉盛
・シール部の溶射
・駆動ギアの新作
・加圧蓋の落下防止装置(安全対策 改造)
定期メンテナンスや修理の判断基準は、稼働時間の他に下記のようなものがあります。
・材料の分散効率が悪くなる
・ブレードからの亀裂により加熱・冷却ようの媒体漏れ
ニーダーを長期間、安定した状態で使用するために、ブレードや槽に対しての摩耗対策の提案も行っています。
具体的には、より摩耗に強い表面改質を目的とした肉盛りやメッキ等により、耐食・耐摩耗性を向上させた表面処理をお勧めしています。
②お客様への依頼事項とトラブル対応
装置の搬出作業をスムーズに行うためにお願いしたい作業をまとめました。
・機械まわりの整理・整頓・清掃
・蒸気配管、水配管等の取り外し
・配線及びセンサー類の取り外し
・搬出経路の確保
お客様の手配がむずかしい場合は、当社でも対応可能です。現地調査後、お客様と相談の上作業の分担をさせていただきます。
装置の分解作業時には、金属疲労によりボルトの折れ込みなどのトラブルが発生することが多くあります。当社では、折れたボルトをもみ取りし、ねじ穴の修正で対応いたします。
まとめ
設備のメンテナンスを行うとき、装置を分解してはじめて不具合が見つかることが多々あります。
そうした場合でも、当社では加工機、溶接機、溶射肉盛りなどの設備を保有する工場と設計部門が組んで、さまざまな状況に速やかに対応しています。
東京本社・東海営業所を軸に全国的に依頼案件をいただいており、メーカー問わず対応が可能です。
ぜひ、一度ご相談ください。