アシザワ・ファインテック株式会社の3本ロールミルの製造販売品は、多くの製造工場へ導入されており、当社では、この3本ロールミルの修理業務を受託する運びになりました。様々な修理の課題もございますので、ここで一部をご紹介したいと思います。
粘度の高い原料(シリコーンなど)やインキ原料(ワックス+顔料)など造粒や成形を行う製造工場の前処理工程において、均一で均等に分散する機械です。
3本ロールミルは、3つのロールがそれぞれ低速・中速・高速で回転をしており、仕込みロール・中間ロール・仕上げロールと呼ばれます。基本回転比は1:3:9で、ペーストが仕込みロールと中間ロールの隙間を通ることで圧縮・せん断され、均一で均等な製品になるように加工されます。
特殊な機械で、国内で整備できる会社は数少なく、機械本体の整備から、消耗摩耗部品の再生及び製作を行います。長時間使用しているとロール部が摩耗したり傷が付いたりすることにより、分散効率が低下し、製品の品質が安定しないため、定期的にロールを分解・研磨し、表面を均一で均等にすると同時にベアリング交換などの整備を行います。
ロール表面の改質を行うことで、耐食・耐摩耗性向上により、整備費用低減につながる改造成功事例が当社にあります。
超硬溶射や、表面処理技術のノウハウがあり、修理からロール・ギアの各種部品の新規製作も行います。
製造年月の古い機械は、十分な安全対策を施されていないまま、今でもたくさんのプラント工場で稼働しています。大きな故障もしておらず、まだまだ現役で使用できますが、安全対策面において使用を続けるのか、お悩みの企業も多くいらっしゃるとお聞きします。
安全対策上の具体的な課題として、「ロール部がむき出しで、作業用の手袋などが巻き込まれ、最悪の事態には大きな事故が起きてしまう恐れがあります」、また、「巻き込まれた後の、緊急停止装置がない」など不安があることをお聞きしています。
これらの課題を、当社は、修理・メンテナンスと合わせて、安全対策のご提案をさせて頂くことが多くあります。
ご提案内容は、安全カバーや緊急停止装置の後付けを行います。
フルカバーの対策から、指定された範囲のカバーを取り付け、カバーが開いた瞬間に機械が停止する機能が付けられ、インターロック付きの安全カバーなども対応も可能です。
当社では、設備の取り外しから据え付け、3本ロールのトータルメンテナンス、手配の困難な部品の製作、安全対策の為の改造まで、様々な実績がございます。
3本ロールミルに限らず、機械製品の修理や追加での加工・改造等についてお困りでしたら、一度ご連絡ください。